Friday, October 08, 2004

“做坏了拉。”

子供みたいな表情で私を見た。これが俺の一切だ、と言ってるようなあせりいっぱいの顔つきで車のジャックを上げようとしていた父親。車の後ろに、妹が車を後退するとき何かにつぶしてできたくぼみはまだそのままに残された。僕にとって、それはすでに父の愛の表現そのものになった。この前の父は、いつも愛車を大事にしていたが、あるとき、僕は大きな箱を自分の頭の上に載せて、車まで持っていって車のトランクの上に置いた時、父はその時まだ新しい車のトランクに傷でもできたのかと思って、結構気になって、怒ってた。僕は自分の頭の上に置いたぜ。何で僕の頭より車の方が気になってるのかと、僕は言い返した。そんな僕の心の中のどこかで、父の車のことまでねたましく思っていたかもしれないが、その時、あまりに車のことを気にする父をとても見たくなかった。が、妹のくぼみはいまだにそのままに残されてる。

みんなはいつもの朝のように一緒に出ようとしていたとき、メードさんはマレー語で車のタイヤがバンクしたと言った。あまり聞きなれない言葉か、両親は何回か繰り返して言わせた。そとに出ると、その通り、パンクしたタイヤ。父は新しいタイヤをトランクから取り出して、車をジャックで上げようとしたが、ジャックを間違ったところに置いたため、車の下のジャックを置いたところがつぶされ、新しいタイヤを入れようともできなかった。どうしょうかもわからず、父はあせりいっぱい顔をした。

が、その時の父の気持ちは、この車が俺の一切だとは感じなかった。この家族のためにがんばってる姿しか見えませんでした。きっと、昔からも父はその気持ちでしたが、そんな小粒な父を思い出す度に、こころの底に、本当にこの人を抱きたくなる。

こんな父を覚えたいです。こんな父に「愛してる」と言いたいです。でもこんな言葉などを口にするのが難しいのも、認めたくないながら、父らしい。こんな父にはこんな僕だろうか。

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