タイプです。

タイプです。と、タイプの人に言われたらドキドキしませんか？タイプの人って、大体なにかの条件とか傾向とかありますよね。

タイプってマッチングする仕様みたいなものじゃないでしょうか。つまり、仕様に準じたものなら、タイプです。

言い換えれば、条件すら満たせば誰だってタイプ＝互換部品の候補になれますので、別にあなたじゃなくても困ることはない。

タイプと言われる時点であなたは唯一無二のあなたとして特別視されていない。あなたじゃないと行けない理由がないわけです。

そう、タイプでも、タイプじゃなくても、残酷な現実です。

エネルギー

例えば超小型核融合発電機が、生まれた時に一人に一台支給され、その発電機が一生使用できるエネルギーを提供してくれるとする。一生のエネルギー生成のカーボンフットプリントはそれで集約される。

電気機器は基本的にその発電機の出力量以下の電力で作られるが、起業する人が工場を作る場合それ以上のエネルギーが必要になる。その場合は人のエネルギーを譲ってもらうことになる。売り手はその代わりに、買い手からそのエネルギーに相応する対価を貰って生活する。

そうすると、2つの通貨が存在することになる。対価を払う時に使用する通貨と、エネルギーという通貨。

タダで核融合発電機をもらうなんて仕事せずに食って行けて社会の秩序が崩れると思われるけど、実はそれ以前に崩れてる。先進AIの社会では人間がいなくても資本主が価値の創出ができる社会になったから、社会が働かずに食って行ける人と、働けずに餓死する人に分裂した。働かず者食うべからずなど通用しない時代の始まりだった。

お金は資源の分配に何千年も使われてきたけど、殆どの労働が自動化できちゃった時代では、親から大金を相続してない人には何も分配されないし、お金の価値自体の変動にまで翻弄される。

でもいつの時代でも、形が変わってもエネルギーだけは絶対的だ。エネルギーは命と言えなくても、エネルギーは生命力と言っても良いでしょう。