今日は大変幸せだった。散歩ができて、幸せだった。

僕にとっての幸せはね、大変簡単なものだ。簡単すぎたかもしれない。それは、風の効くいい天気に、ＭＰ３の入った携帯、一人での散歩。音楽のリズムと風の涼しさと僕のリズムと周りの景色や音のリズムが重なり合うとき、なんだか映画みたいに美しく、それだけ感じたら、僕はつい笑ってしまう。一人でいてもそんなに幸せなんて、想像できないでしょう。いいえ、これは一人でできる幸せではない。音楽を作った人たち、仕事が順調に進んでいるように支えてくれた人たち、町を作った人たちも、その幸せの為に努力してくれた。でも、こんな幸せを感じるには、一人にいて、周りのことをいちいち気づくのが大切なんだ。

そう、気づけば、一人で雨を見るだけでも十分に幸せだ。複雑なことではないけど、簡単すぎて、おそらくできない人もいるでしょう。でも僕にとって、人生の一番幸せな時は、そういうようにすごせた時間だった。別に人と付き合うのがいやではないけど、僕にとって、人といる時間より、自分でいる時間の方が大切、かな。