修行は何のためですか？

と、一度剣道の先生に聞いた。しかし返された答えは、「修行のためです」だけ。そんな回答に満足できるはずもなく、ずっと気になっていた。今の僕にはわかった。これが修行の真意です：

　　ありのままの人生のすべたは、修行でありながら、
　　　　　　あらゆるの修行は、おもいがままの人生が過ごせるようになるためである。

これは無意味な循環ではない。「おもいがまま」の人生は、もし手に入れられても、ずっと続けられるものではない。何かの成功を収めれば、その後も同じように成功していくのはああいう簡単な事ではない。人間的に進化しなければ、何かを身につけなければ、できない。一回目の成功は、多分努力次第ですが、次々との成功なら、「自然体」の磨きが必要だ。成功なら、成功しかできない自然体を身につける必要がある。そしてその「自然体」を磨くのは、まさに修行である。

一年以上かけて水泳の一大成果です。泳ぐとき、スムーズに進みたければ、綺麗な姿勢が必要です。しかし、その綺麗な姿勢を身につけるには、日頃泳ぐとき、必死に綺麗な姿勢を保ちながら泳ぐトレーニングが必要です。

もう一つの意味がある。それは、人生は決してすべてを予想できる直線のような方程式ではない。しかし、その予想の付かない人生を、生きたいように生きていくには、なにかの力が必要です。どんなときにも、生きたいように生きられる力は、それは上記の「自然体」の強さです。

あなたの自然体を、どこまで維持できますか？